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こんばんは。 本日は
☆クレセント交換で入居を引き寄せる!?
をご紹介させていただきます。
場所:【千葉県 山武市】
自社管理物件での窓のクレセントの交換についてお伝えしたいと思います。
『クレセント』という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?クレセントとは引き違いサッシなどの召し合わせ部分に取り付ける、戸締まり用の金物(鍵)のことです。
片方の窓側にはフック状部分のある固定金物が、もう一方には取っ手の付いた耳のような形に螺旋状の突出があり、これを回転させると外側の窓に付くフックにかかるようになっています。
ちなみにクレセントとは三日月のことで、形状が三日月型に似ていることによります。
さて、今回の物件の状況ですが、「窓の鍵に不具合がある」という報告がありました。
「窓の鍵」とは大抵の場合、クレセントのことです。さっそく現地に赴き、チェックしてみますとクレセント中央のボルト付近が欠損して、掛け金の軸の部分がなくなってしまっていました。まずは窓枠から外して(※下の青い項目の注意事項を参照)分解し、詳しく状態を見てみました。
ですが、、ここまで分解し、不具合の状態がわかったとしても、サッシメーカーからパーツのみ、もしくは本体丸ごとでもいずれにしろ供給を受けることがなりませんでした。それはサッシメーカーの使用部品がおよそ4年くらいで形式が変わってしまうからです。また本来L(左)・R(右)のタイプがあるのですが、DIY店などで売られているのはなぜか現物と逆の左タイプばかりという状況でした。結局、同じ向きの同時期の製品本体は入手困難という状況でした。
メーカーで4年くらいで部品が入手困難になるのはなぜでしょうか?例えば大手A社のサッシだったとしても、 実はサッシフレーム以外の鍵や戸車などの機能部品は別の専門部品メーカーが供給しているのがほとんどになります。そのため少し古い部品になると、すぐにサッシメーカーからの取り寄せが困難になってしまうという訳です。では下請け部品メーカーとの直接取引という不可能に近いことを考えていても、現実的ではありません。迅速に施工を進めるため対処が必要です。
そのため、今回は設置ビス穴上下位置(ビスピッチ)が上下にスライド調整でき、センターの締め込みで軸の奥行き(引き寄せ幅)を調整できる、万能型のクレセントを選択しました。万能型とはアルミサッシに開けられた、既存のネジ穴が使用できるという意味になります。(メーカーによっては他の呼称もあります)
既存のクレセントの取り外し、クレセントの足元のネジは、一見簡単そうですが、大きな注意事項が一つあります。それはサッシ枠のアルミの裏側でネジを切られた裏板によりクレセントを止めている場合があるからです。交換の際、すべてのネジを一気にはずすと、その裏板が脱落して、再設置が不可能になることがあります。ネジは片方ずつはずし、裏板があるのか、サッシ自体にビスが効かせてあるのかを確認し、裏板があった場合は先に新しいクレセントを逆さにぶら下げるよう下側だけを取り付け、サッシフレームの中で裏板が脱落・落下しないよう作業することが必要です。
既存のクレセントとはデザインが違っておりますが、既存のビス穴にアジャストされて、設置が終わりました。形の印象もまた良くなりました。
(ロック前)
上下に二つあるビスの穴は縦長の溝状になっており、ビスピッチが既存の穴に合わせて調整できます。
(ロック状態)
レバー中央のプラスネジの締め具合で、軸の奥行き(クレセントがフックを引き寄せる幅)が調節できます。外側の窓と本体を止めるクレセント本体の距離が(窓よりと室内よりの方向で)左右に調節できます。
窓および、窓のロックや玄関ドアといった、防犯に関わる部材においては一刻も早い対処が必要になります。一方で空室であれば、品番を調べたりといった猶予もあり、さほどでもありませんが、入居中であればある意味緊急対応に近い感じになります。クレセントの交換といった小さな部材でも、状況に合った対処法を知っていれば、管理物件の運用がよりスムーズになることに間違いありません。
今回の現場監督は『堀さん』です。
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