赤坂のベルサイユ宮殿の中はどうなってるの?
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いつもピカいちのブログをお読みいただき、ありがとうございます。企画宣伝の森戸です。
今日は、日本でもなかなか日本人がいかない場所の話をしようと思います。赤坂にある通称「赤坂のベルサイユ」と呼ばれる迎賓館赤坂離宮です。今ネットを騒がせているA宮様の44億の豪邸ではありませんが、迎賓館も相当、洋館としては最高峰の建物です。
迎賓館は、明治42年に東宮御所として建設された、日本では唯一のネオバロック建築です。バロック建築といえば、1590年頃から盛んになった建築様式で建築そのものだけではなく、彫刻や絵画を含めた様々な芸術活動によって空間を構成し、複雑さや多様性を示すことを特徴とする様式です。特に内部空間の複雑な構成は、他の建築様式とは際立った特色となっています。
こちらの迎賓館も、当時の日本の建築、美術、工芸界の総力を結集した建築物だそうです。
第2次世界大戦の後、10数年を経て日本が国際社会へ復帰し、外国からの賓客を迎えることが多くなったため、国の迎賓施設へと大規模な改修を施し、和風別館の新設と合わせて昭和49年に現在の迎賓館として新たな歩みを始め、現在に至っています。
その後、平成21年に行われた大規模改修工事の後には、日本の建築を代表するものの一つとして、国宝に指定されました。
これまで多くの国王、大統領、首相などが来訪。主要国首脳会議などの国際会議の場としても使用されている建物です。
気になる内部
外観は外からでも見えるのですが、中は抽選に当たらないと、入れません。正面玄関の重厚な鉄扉を開けると、そこは黒と白の市松模様の床に真紅の絨毯が敷かれた「玄関ホール」。玄関ホールの床は、日本風に言えば市松模様、西洋風に言うとチェスの盤のようなチェック模様で、イタリア産の白い大理石と国産の黒い玄昌石で構成されているのだそうです。フランスのヴェルサイユ宮殿でも同様の模様を見ることができますが、果たしてどちらの国のアイディアなのでしょう。
玄関ホールを通った賓客が、イタリア産の大理石の段部に赤絨毯が敷きつめられた中央階段を上がっていくと、金箔で彩られたアーチ状の美しい天井がお出迎え。中央階段から見上げた南側と中央階段から見下ろす北側のアーチにある絵画は、1対で、階段を上がた部分に備え付けられている絵画には、日本の松林から朝日が昇る絵になっており、
1階の正面玄関に降りていくときには松林に夕日が沈む絵画を見ることができるように演出されています。
この中央階段を上がると、大ホールに出ます。この大ホールには、国賓たちが奥の部屋に入る前の談笑をする場所として作られました。このホールには、イタリア産のブレッシュ・ビオレットという大理石を使って柱としているようなのですが、外国人が日本に来たはずなのに、自分の国と変わらない様式の館に通された場合、果たして感動するのでしょうか。ちょっと疑問でもありますが。確かに、日本に居ながら、ベルサイユ宮殿にでも来た気持ちになりませんか?
このホールの先には、朝日の間・彩鸞の間・羽衣の間・花鳥の間という、このホールと変わらず、ヨーロッパ風のお部屋が4つあります。
でも、私が一番落ち着くのは、別館の方で、こちらには和の良いところが沢山あるのです。和風別館「游心亭」は、東宮御所などの設計で知られる建築家、谷口吉郎氏の設計により昭和49年に建設されました。谷口吉郎氏は金沢県出身で昭和の建築家として知られています。こちらの他にも、帝国劇場の設計も手掛けています。こちらは、 迎賓館本館で執り行われる行事や接遇が洋式であるのに対し、和風の意匠と純日本のおもてなしで諸外国の賓客をお迎えするための施設として建てられました。 日本の「家」と「庭」が持つ美しい特性を感じてもらうと同時に、お茶・お花・和食などにより、「和」の文化を知ってもらえる場所です。畳の部屋でも正座をせずに着席できるように、掘りごたつ式になっていたり、茶室でも椅子に座ってお茶が飲める設えだったり、日本の形式に慣れない外国人に対して無理のないおもてなしができるように工夫がされています。
トランプ元大統領が来日した際に安倍元首相と共にこの場所で鯉の餌やりをした映像をご記憶の方も多いでしょう。トランプ元大統領は餌をやるというより、ただ投げ捨てるようにドバーッと池に餌を落とす様子がニュース映像で流れてましたが。あの場所がここです。
赤坂迎賓館は、定期的に見学会が行われています。しかも、対日理解に貢献するという名目であれば、イベントも行えるようになりました。例えば、株式会社ドワンゴが開催している第二期叡王戦や、自動車の最先端安全技術に関する国際交流会を催したメルセデス・ベンツ日本株式会社等、民間利用も可能な施設です。また、見学会も定期的に行われています。
次回は、1/12(木)、17日(火)、19日(木)の予定だそうです。ご興味のある方は、参加して見てください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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