前回は、リフォームの市場規模の推移やリフォームビジネス市場の担い手についてお伝えしました。今回は、施主さんの特徴や、消費者の要望についてお伝えします。
【リフォームビジネス市場】
リフォームの施主の特性
施主の年齢は60代が最も多く、全体の約4割を占めます。今後の高齢化の進展により、さらにその割合は増加傾向にあると言えます。
一般家庭の戸建のリフォームの場合、受注が多いのはキッチン、トイレ、浴室といった水回りになります。集合住宅においてもリフォーム部位は同様です。
リフォーム検討時の情報源
情報源として一番多いのは「知人からの口コミ」次に「住宅メーカー、工務店のホームページ」「展示場・ショールーム」「ちらし」と続きます。昨今のネット社会においても「口コミ」が一番多いということは、施主さんの年齢層に加えて、口コミの信用性が重要視されているということになります。
リフォーム業者選定時に重要視する点
「価格の透明性・明朗さ」が最も高く約４割、次に「説明のわかりやすさ・丁寧さ」「価格の安さ」が挙げられています。また「接客対応の態度のよさ」も同じく約２割が挙げています。消費者にとって、価格の安さはもちろんのこと、その透明性、わかりやすい説明、気軽に相談できること等の接客対応が大きなポイントとなっていることがわかります。そこがクリアできたリフォーム業者は「良いリフォーム業者」として口コミが広がっていくことになります。
リフォームに対する消費者の要望
やはり、価格の透明性、施工に対する不安が多く見受けられます。「業者選びが面倒そう」や「業者選びがわからない」という点は、消費者も努力して勉強し、比較検討することが大切かと思われます。闇雲に不安になり、疑心暗鬼になっていてもいい結果は生まれません。大きなお金が動くことですから、納得のいくまで情報収集は行うべきでしょう。
リフォームについてよくわからない方が大半であるということは、リフォーム業者が親切・丁寧に説明を行い、施工内容についても納得いだたければ、それが良い口コミとなり、リピート率が高くなるという、明快なサイクルが確認できました。
ネット社会になっても、変わらないのは人の温かみというところでしょうか。
次回もリフォームビジネスについて考えてみたいと思います。
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